もしかして「PMS」!?専門家に解説を聞いて、きちんと対処しよう! もしかして「PMS」!?専門家に解説を聞いて、きちんと対処しよう!

もしかして「PMS」!? 専門家に
解説を聞いて、
きちんと
対処しよう!

Part1PMSって何?

最近よく「PMS」っていう言葉を聞くんですけど、
PMSっていったい何ですか?

患者代表の女の子(以下患)

患者代表の
女の子
(以下患)

伊藤加奈子先生(以下Dr.)

伊藤加奈子
先生
(以下Dr.)

PMSというのは、「月経前症候群(げっけいまえしょうこうぐん)」という
医学の言葉の頭文字です(PreMenstrual Syndrome;PMS)。
生理の3~10日くらい前から、体や心にいろいろ症状があらわれ、
日常生活に支障が出てしまう状態のことを言います。

いろいろな症状って?

患

Dr.

Dr.

たとえば、腹痛や頭痛、むくみ、イライラ、不安、気分のおちこみなどですね。
PMSの症状は大きく分けると、精神神経の症状、自律神経の症状、
身体的な症状の3種類ですが、細かく分けると、
なんと200種類以上もあると言われています。

そんなに多いんですか!? 
有名なのは何ですか?

患

Dr.

Dr.

PMSの代表的なものは、次のようなものです。

  • ・精神神経症状 情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害 など
  • ・自律神経症状 のぼせ、異常な発汗、食欲がない、過食、めまい、けんたい感 など
  • ・身体的症状 腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張り など

はー、なんかうまくいかないことは全部PMSのせいにできそう…w
PMSと他の病気は何が違うんですか?

患

Dr.

Dr.

一番は症状のタイミングですね。PMSは月経「前」症候群ですから、
その名前のとおり月経(生理)の前の10~3日間くらい前の時期に症状が出やすいのです。
そして、月経がはじまると、症状がなくなったり軽くなります。

Part2PMSはどれくらいの
確率でなるの?
なんで調子が悪くなるの?

私のまわりにも「もうすぐ生理なんだよね…」って落ち込んでる人がけっこういるかもなあ。。
PMSってどれくらいの人がなるんですか?

患

Dr.

Dr.

月経前に何らかの症状がある女性は約70~80%とも言われています。
一方で、PMSの名前とそれがどういうものか知っている人は
40%しかいないという調査もあります。
最近はテレビのCMなどでも登場していますが、
自分がPMSなのにそれをきちんと認識していない人も多いですね。

先生、そもそもなんでPMSになるんですか?
私、できればもうなりたくないんですけど…

患

Dr.

Dr.

残念ながら、PMSの原因ははっきりとは解明されていません。
原因の1つにはPMSには月経周期における女性ホルモンの変動が
関係していると考えられています。
排卵の後に、プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモン
の分泌が多くなるための影響です。ですが、これだけが原因とはいえません。
脳の中のホルモンや神経を伝達する物質の異常、栄養の問題、
過去のトラウマなど様々な要因が考えられています。
また、日常のストレスや運動不足、睡眠不足などの生活習慣の影響もあると言われています。

Part3自分がPMSって
どうしたらわかるの?
PMSはどうやってなおすの?

先生、私PMSかも。。自分がPMSかどうか、どうしたらわかりますか?

患

Dr.

Dr.

まず、症状がPMSの可能性がある症状かどうか。
そして、それが現れる時期を過去3か月分くらいさかのぼってもらい、
毎回生理の前に出始めて生理が始まるころに良くなっていたら、
PMSの可能性が高いとされます。携帯のアプリやカレンダーに簡単でもいいので、
心と体の状態を記録する(日記を書く)ことをおすすめします。

わかりました!日記やってみます!
で、もしPMSだったら、どうやってなおすんですか?

患

Dr.

Dr.

多くの人は、薬を使った治療を行います。
具体的には、「低用量経口ホルモン薬」(通称OCまたはピル)という薬を使って、
月経周期生理の「排卵(はいらん)」を抑えて、女性ホルモンの大きな変動をなくします。
患者さんの症状と状態にあわせて治療薬を選択していきます。

なるほど!友達が漢方を飲んでいるみたいなんですけど。

患

Dr.

Dr.

漢方薬も有効ですね(保険適用)。ホルモン薬と漢方を併用することもあります。

その友達、なんか心療内科でもらうような薬も飲んでいるみたいなんです。

患

Dr.

Dr.

そうですね、心の不調に対して、SSRIと呼ばれる薬(抗うつ薬)を使うこともあります。
実は、PMSの方の一部(数パーセント)では、
日常生活に支障があるレベルで精神的な症状が強く出ている方がいます。
これは「月経前不快気分障害(PMDD)」といって、社会的な問題にもなっています。
ですから心の不調の治療は大切なのです。(PMDDは精神科の病気として取り扱われています。
心の専門家の先生も同じグループにいますので、
連携してあなたのつらい症状を診ていきますよ。 )

Part4PMSかもしれない、
またはそのような症状に
悩んでいたら、
迷わずクリニックへ!

Part3で出てきた薬って、病院で処方してもらう薬ですよね?

患

Dr.

Dr.

はい、痛み止めや漢方はドラッグストアにも売っていますが、
基本的には診断治療を適切におこなうために医療機関の受診をおすすめします。
PMSはたくさんの方が抱える問題なのに、
何も対処をしていない女性が約60%もいると言われています。
ぜひ一度クリニックで診てもらいましょう。

ありがとうございます!私、クリニックに行ってきます!

患

医療法人アライフサポート
ココカラウィメンズクリニック

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