生理痛・月経前症候群・月経随伴症状の治療(前編)

上記テーマについて、6つの治療法を2回に分けてお伝えいたします。
今回は前編です。

  1. まずは痛みをとってみる 鎮痛剤
  2. 血のめぐり 気のめぐり 水のめぐりを整える漢方薬
  3. 排卵をおさえて月経量・月経痛を減らす低用量ピル
  4. 生理をお休みする黄体ホルモン療法(ディナゲスト療法)
  5. 生理を止める治療・閉経に逃げこむ治療
  6. 黄体ホルモンを直接ゆっくり放出し続けるミレーナの留置(子宮内黄体ホルモン放出システム)

1.まずは痛みをとってみる 鎮痛剤

我慢に我慢を重ねてから、痛み止めをのんでもなかなか痛みが治まりません。
痛みの指令が発動する前に、痛みを感じはじめたらまずはさっと痛み止めの内服をしましょう。

2.血のめぐり 気のめぐり 水のめぐりを整える漢方薬

漢方薬は、それぞれの体調、体質、症状にあわせて天然の生薬(植物、食物、ミネラル、香辛料)を組み合わせ、エキス剤にしたものを内服することで、体全体のバランスを整え、自身の免疫力、自分で自分を整える力、自分を治す力を引き出してくれます。
漢方は苦くて飲みにくいものもありますが、甘くて飲みやすいタイプや、シナモンや生姜や牡蠣やなつめなど料理に使う香辛料のようなものが配合されているものもあります。
粉は無理という方は、錠剤タイプのものもありますし、少量のお湯に溶かして、さっと飲む方法もあります。
月経周期の症状に応じて、月経前や月経中や月経後に種類を変えて内服する方法もありますし、眠れない、便秘がある、むくみがある、肌荒れが気になる、頭痛がある、めまいがある、気持ちが落ち込む、イライラする、口が乾きやすい、などの不調にも漢方薬は効果を発揮します。

3.排卵をおさえて月経量・月経痛を減らす低用量ピル

卵巣から分泌される二種類のホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を、低めの一定の値に保つことで、脳と卵巣が連携する排卵の流れを止めます。
排卵を抑えることで子宮の内膜が薄く保たれ、月経量が減り、生理痛が軽減します。
毎月生理が来るように4日あるいは7日の休薬を入れて内服する周期投与と、毎月生理が来るということは、毎月生理前も来ることになるので、1年を通して、月経回数を減らし、月経前の不調も減らしたり、テストや部活やイベントなどのスケジュールにあわせて、生理や生理前の時期を調節するために、休薬を入れずに連続して77日~120日間内服できるピルがあります。

次回ブログは『生理痛・月経前症候群・月経随伴症状の治療(後編)』についてお伝えいたします。
ぜひお読みください!

北岡 江里 医師(婦人科)
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ココカラウィメンズクリニック

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