本ブログは、頭痛に関するお役立ち情報をお届けする全6回シリーズの最終回です。

すぐに脳外科受診が必要な「二次性頭痛」
今までに経験のないような激しく急激に生じる頭痛や50歳以降に初めて頭痛を生じる場合は、二次性頭痛(脳腫瘍、脳血管障害(くも膜下出血)、髄膜炎、頭部外傷)の可能性があり、脳外科受診を要します。
頭痛とともに以下の症状が出ている場合には二次性頭痛が疑われます。
- 発熱
- 一過性の意識消失
- 痙攣けいれん
- 運動麻痺
- しびれ・感覚障害
- 姿勢の保持困難
- 吐き気
- めまい
- 言語障害
- 視野障害
慢性片頭痛のサインと専門治療
慢性的な頭痛に悩んでいる方は、頭痛外来の受診をおすすめします。
- 頭痛が月に15日以上あり、そのうち8日は片頭痛の特徴のある強い頭痛である状態が続く場合は、慢性片頭痛と呼ばれます。
- 脳血管収縮を抑制し、神経細胞の興奮を抑える、片頭痛の頻度や強度を軽減することができる片頭痛の予防薬もあるので、頭痛外来を受診することもおすすめです。
参考:代表的な頭痛の種類の比較
| 項目 | 前兆のない頭痛(片頭痛) | 緊張型頭痛 |
| 発作回数 | 5回以上 | 10回以上 |
| 持続時間 | 4~72時間 | 30分~7日 |
| 頭痛の性状 | 片側性、拍動性、中等度~重度、日常動作で悪化(入浴で悪化) | 両側性、非拍動性、軽度~中等度、日常動作での悪化なし(入浴で軽快) |
| 随伴症状 | 悪心または嘔吐あり、光過敏と音過敏あり | 悪心嘔吐なし、光過敏音過敏なしあるいはあってもどちらかのみ |
「頭痛もいろいろ」シリーズは今回で終了となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
北岡 江里 医師(婦人科)
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